今朝ウォーキングしながらFMラジオで聞いた話題ですが、このブログで紹介します。
野菜の 「種」 に関する話題です。
現在流通している野菜のほとんどは、交配種(F1)野菜 という品種改良をした「種」によって栽培されている野菜なのだそうです。
なぜそのような「種」を使うかというと、F1野菜というのは大きかったり小さかったり曲がったりせず、一見どれもまったく同じ形にそろって育つんだそうです。また収穫時期もそろっていて、農家の人にとっては栽培がしやすく、商売としては都合がいいからだそうです。
F1種というのは、メンデルの第一法則 「優劣の法則」 をもちいたもので、これは、異なる形質を持つ親をかけ合わせると、その第一代の子(F1=雑種第一代)は、両親の形質のうち優性だけが現れ、劣性は陰に隠れる。あらゆる形質でこの優性遺伝子だけが発現するため、交配種野菜は、一見まったく同じ形にそろうんだとか (難しことはよくわからないですが・・)
ようは、バイオテクノロジーの会社に種苗会社は、「寒さに強く・害虫に強く・甘みがある・大きい・収穫量豊富・日持ちがいい」 というようなリクエストをする。そして、その仕様に準じた品種と品種を掛け合わして「種」を作る。
その種からできた作物は、冷害に強くて、しかも色や形がよくて、スーパーに並んでも見ばえがいいのですぐに売れる。多少売れ残りが出ても日持ちがいいので、スーパーは大助かり。農家も、発育が均一で安定した収穫が得られるので、作業の手間がはぶけると大喜び、と、いろいろいいことがあるからだそうです。
しかし、その特性は第一世代(F1)にしか現れないため、第二世代(F2)以降では、野菜の形が不揃いになってしまう。そのため、F1野菜では自分の花粉ではタネをつけさせないなどの工夫がされていて、それには 「雄性不稔」という、人間にも時々起こる無精子症のように、男性機能が不能になった突然変異株を見つけて母親株に利用する技術などが使われるんだそうです。
ようは、種苗会社は農家に対して 「毎年うちの会社の種を買いなさい」 ということになるわけですが、農家が毎年 種苗会社 から種を買ってきて作物をつくっても、そのほうがコスト的に、商売的にはずっと都合がいいのだとか。。
そのような 交配種(F1)野菜 対して、固定種・原種・在来種と呼ばれる種類は、種を出来上がった作物から採取する自家採種ですが、これは、いわゆるブランド野菜のように、代々受け継がれてきた種から作られる野菜です。
しかし、この栽培方法は、手間がかかったり、出荷が一定しない(旬の時期のみ)、形が不格好であまり売れないということがあり、農業人の高齢化問題などもあって、どんどん減っていて、いまや市場の野菜のほとんどは、交配種(F1)野菜 ということになっているのが現状だそうです。
ようは、昔からの日本の野菜がどんどん減っていて、消費者に届くのは野菜工場の野菜ばかりになっている。ということです。
また、そればかりか、在来種の栽培がされないのですから、昔ながらの野菜の種がどんどん減って絶滅しかかっていて、一部には、固定種・原種の種を守っていこうという動きがあるものの、在来種に戻ろうにも、すでに後戻りができないところまで来てしまっているのだそうです。
で、今朝のラジオ番組も、在来種の絶滅を危惧する内容だったんですが、更に続きがあって、もし、日本の種苗会社に外資が入ってくるようになって消費者の好みや都合より利潤を優先させるようになると、日本の野菜はますます絶滅のリスクが高まる、とのことでした。
もちろん、昔ながらの日本の野菜がなくなるなんて、そんな寂しいことは起こってほしくないですし、また、工業化され現在の野菜は昔に比べて栄養素が減ってしまっているという報告もあるわけです。
大事な食を守っていく事 必要なことなんですね。
ここからは、我が家のベランダ菜園の話題
我が家のきゅうり、とれはじめています(^O^)v
でも、こんなに大きさがまちまちだったり
こんなにひん曲がったキュウリになったり
野菜そだてるのって、大変なんですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿